誰も踏み入れない 丘の向こう側
湖から上る霧を 窓の外で一人眺めてた
親しかったあの人に さよならを告げられて
悔し涙 乾く前には 足が自然と 北に向かった
冬がもう近くまで忍び寄って
影を差す 準備を迎えて待っている
深淵の湿原で
全てを拒絶する 山のすそ野側
草原に浮き出る霜に 小屋の前一人で立ちずさむ
信じていたあの人の 裏切り気づいても
決め事に流されながら 心はいつも 南を望む
灰色に染まりきる夕暮れには
突き刺さる 氷の冷たさ身に堪(こた)え
動けない獣たち
今は打ちひしがれても 静かに眠り 心癒そう
春を迎えたら きっと幸せになる…
冬がもう近くまで顔を見せて
影を差す 糸を張り詰めて待ちわびて
深淵の湿原から
lyrics and music:S.Fujita
Vocal:IA