Farewell

木枯らし吹く 金曜の朝
スーツを羽織って歩く人影
すれ違っても目を合わせずに
ビルの谷間へと吸い込まれていく

灰色の空気だけが 張り詰めていた
冷えた街の息苦しさに
気づかないまま日々を過ごした

幾つもの出会い繰り返しても
リストだけが変わっていく
別れの辛さ感じるなんて
ありえないと思っていた

澄み切った空 土曜の昼
公園のベンチに座るあなたは
目を合わせてわたしを見つめ
笑顔を返して立ち上がった

初めて会ったわたしの 手をそっと握り
ひとりきりは辛いですか?
優しくそう答えてくれた

幾つもの出会い繰り返すたび
メモリーだけが積み重なる
別れの辛さ感じるなんて
ありえないと信じていた
思いがけない触れ合いに
他人(ひと)の温もりようやく知った

季節は巡り 日曜の夜 
再び逢えたあなたが切り出した
この街を出る報せは そう 何もかも消し去りそう

幾つもの出会い繰り返しても
リストだけが変わっていった
別れの涙 流れるなんて
ありえないと思っていた
初めて口に出来た 心からの「さよなら」

lyrics and music:S.Fujita
Vocal:Yukari Yuzuki

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